県民会議について

今日の環境問題は、人々の日常生活や通常の事業活動から生ずる過大な環境負荷が原因となっており、その解決には、大量生産・大量消費・大量廃棄型の現代社会の在り方そのものを持続可能なものへと変革していかなければなりません。

石川県においては、健全で恵み豊かな環境の維持向上を図るため、県民、事業者、行政など様々な主体が協働し、それぞれの持ち味を生かした役割分担のもとに連携していく必要があります。

いしかわ環境パートナーシップ県民会議の果たす役割は、益々重要なものになっていくものと思います。

顧みますと、当県民会議は、平成９年に任意団体としてスタートし、平成１３年には、社団法人となるとともに、地球温暖化防止などの環境保全活動や交流の拠点である最初の「県民エコステーション」を県教育自治会館に開設しました。

そして、平成１４年には県から「地域地球温暖化防止活動地域推進センター」の指定を受けるとともに、多彩な自然体験を通して自然と共生できる人を育てる「いしかわ自然学校」事務局も併設するなど、少しずつその活動範囲を広げてまいりました。

また、平成２２年４月には、いしかわエコハウスをオープンし、省エネ性能の高い住宅や設備の展示・解説を通じて環境に優しい暮らしの提案・普及にも取り組んでいるところです。

さて、石川県環境総合計画が改訂され、今後の石川県の目指すべき環境の姿が示されたところであります。

「地球環境の保全」、「循環型社会の形成」、「自然と人との共生」、「生活環境の保全」などとともに、「環境を通じた人づくり、地域づくり」が掲げられおり、持続可能な社会の実現に向け、環境問題を自らの問題として捉え、具体的な行動を起こすことのできる人材が育成されることが、目指すべき姿とされております。

今後も、さまざまな環境保全活動や交流の拠点として、より良いものとなりますよう精一杯取り組んでまいりますので、皆様のご協力・ご支援を賜りますようお願いいたします。

令和２年　４月